暮らす会社通信

一枚の畑のサポーター

インゲンの花が咲くと、どこからともなく現れるハチがいます。「おしりバチ」と呼んでいるそのハチは名前の通り、黒々とした大きなおしりが特徴です。おしりバチは忙しく花から花へと飛び回り、一箇所に長く留まることはありません。それだけに写真に撮るのも大変です。それでも彼らのおかげなのでしょう、今年もインゲンが順調に育っています。

 

種を発芽させ、苗を作り、移植して育て、収穫して食べて、余ったら近所に配り、残りは追熟させて来年用の種を採取する。そうしたことを繰り返して3年ほどたち、ようやく少しはまともな野菜が作れるようになった気がします。

 

農薬を使わず、肥料は米糠や草木灰を時々撒くだけで、それでもそれなりに育つものだなと作物の生命力に感心しています。今年は空梅雨だから病気にもなりにくいし、虫の被害も例年ほど感じません。畑の土が安定してきたのか、他の要因があるのかはわかりませんが、育て易くなっているのは確かです。

 

いちじくは成長力が強く、春先に枝を適度に間引くことで実は大きく育ちますが、赤く色づき始めた頃、カラスなどの鳥との争奪戦になります。「そろそろいい感じに色づいてきたから明日、取ろうかな」とのんびりやっていると必ず先に食べられます。半分ぐらいは、「鳥にもお裾分けだ」なんて気前のいいことを言っていると、色づき始めた順にきれいにすっかり食べられていまいます。今年はカラスより賢くならなければなりませんね。

 

夏野菜の本格的な収穫はこれから。また報告できたらと思います。

 

写真

2022/06/26