地域 神奈川県川崎市宮前区

【20251129】一枚の畑から

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料理

令和(2019〜)

再び、一枚の畑で

今回の活動には、昨年卒業した先輩や初めてこの場所を訪れる後輩が参加してくれた。「進路はどうなったの?」「仕事はどうですか?」等々、土手を掘り起こしながら、近況を報告しあうように会話が飛び交う。どこかに巣立っていく人がいたり、新しく入ってくる人がいたり。また、一度出ていった人も時々帰ってきたりする。改めてこの場所が、温かくもとても不思議に感じられた。

 

大豆が採れた!

春に蒔いた大豆がようやく収穫できた。少しではあったけれど、やっぱり自分たちで植えたものが収穫できるのは嬉しくて、さやを揺らしてカラカラと音がした時には本当に小躍りしそうなほどだった。地道だけれど、やっぱり農はいいなと改めて感じる瞬間だった。

 

汁講-ミネストローネ

今回の汁講は私が担当で、私の家の汁ものと言ったら何だろうとずっと考えを巡らせていたが、家族の全会一致でミネストローネを作ることにした。キャベツ、玉葱、人参、サツマイモ、セロリ、かぶ、しめじなど本当にいろいろな食材を入れるので、とても具沢山な一杯だ。(自分の好きな具材を自由に入れてもだいたい美味しくなるところがポイント。)普段人に料理を作ることがほとんどないので、皆が美味しいと言っておかわりをしている様子を見るのは、とても誇らしく嬉しかった。

 

記憶の図書館

前回私は本の紹介をする側だったので、今回はインタビュアーの方に回った。伶奈が今回持ってきてくれたのは2冊で、うち1冊は私も同時期に読んだものだったので、その時の記憶が鮮明に蘇った。私もできるだけ彼女の良さを引き出せるように質問したいと思っているのだけれど、話せば話すほど私とは全く異なる人間だということを痛感するので、やはりその違いの在り方が気になって、インタビューとはいえ、結局はいつも二人で話しているのと変わらないような感じがした。この日は畑で小倉さんのゆずりんごとほうじ茶をいただきながら。伶奈のインタビューにぴったりな天候とシチュエーションが偶然にも整った。

 

(伶奈の感想↓)

「記憶の図書館」に、どの本を持っていくか。今までの自分が出会ってきた本を眺めながら、自分がこれまで1番支えられてきた本を2冊選び、一枚の畑からの活動に参加した。今までの本が自分にとってどういうものだったのかを普段考えることがないから、過去の自分と今の自分2人の自分を感じている不思議な時間だった。その本にどんな想いがあるのか、さらにそれをカメラの前で話すのはとても緊張したけれども、自分と向き合い自分を感じるとてもよい時間となった。インタビュー形式で、確かになんでそう考えるのだろうか。私にとってこの部分が大切なんだと言語化しながらわかっていくことがたくさんあってとても楽しかった。話しているときは自分を。でも、これからこの本と出会っていく人を想像しながら。
『幸せについて』谷川俊太郎
この本を置いていくことに決めた。これからこの本と出会う人が幸せで溢れていきますようにと願いを込めて。

写真

土手作業
大豆!
ミネストローネ作り
温まりながら、柚子を握りしめながら
ゆずりんご
2025/12/16

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「地域遺産」総取得pt

藤本ゼミさんの投稿