「ちん餅」という言葉、使いますか？

由香里さま
コメントありがとうございました。岩国のご出身なのですね。私は広島市の出身です。お近くですね。
岩国のほうでは、「ちん（賃）つき」という言葉があったのですね。「ちん（賃）」が共通していますね。
どこか特定の地域ではなく、全国的な一般的な感覚だったのでしょうね。
「ちんもち」「ちんつき」という言葉が残っているところは、きっと古い風習とか感覚がまだ残っている証ですね。
東北とか、九州あたりは、どうなんでしょうね〜。こういうことを調べるにも、この「ホームタウンノート」は、便利そうですね。

はじめまして。山口県岩国市出身の由香里と申します。私の郷里では、各家で餅つきをするのが一般的だった時代に、お金を払ってお店や工場で餅をついてもらうことを「ちん（賃）つき」と呼んでいたと記憶しています。江戸や大阪などの都市部では、早くから餅つきを外注する習慣が広がっていたものと思いますが（江戸時代には、臼と杵を持って家々を回って餅をつく職業もあったとか）、市場経済が広がっていくにつれて、農村部でもお菓子屋さんなどの業者さんへの依頼が増え、やがて注文生産以上に一般商品化が進んで、今ではあまり用いられることのない言葉になっています。「ちん餅」や「ちんつき」という言葉が残っているのは、冠婚葬祭をはじめとする伝統的な風習が生活の中に生き続けている証ともいえそうですね。

Miekoさん
お返事ありがとうございました。そうなんです、この言葉、おっしゃるように、少し前の心持ちというか、前提みたいなものを感じとれるなと思って、とっても気に入っているんです。
ここのお店は、ふだんはおにぎりや和菓子を売っているのですが、年末には、一気にお持ち専門店みたいになります。私は一番小さい、三寸サイズの鏡餅を買っています。
あとは、「あわ餅」がとってもおいしいので、それを目当てに通いますよ。
下町にはいろんな生活文化が残っていて、フィールドワークしているみたいな感じで楽しく暮らしています。

「ちん餅」」とても面白いですね。我が家は農家だったので、師走になると家族や近所の人が集まって男衆が餅をつき、女衆や子供達が餅を丸めました。「餅を買う」」という意識は持ってませんでしたね。その後は、一足飛びにスーパーマーケットで買うことに。
「ちん餅」には、その前段のコミュニケーションがあるような気がしますね。「本当は自分でつくるべきなのに」と買う人は思い、「お勤めが大変でしょうから、少しでも楽になれば」と売る方は思う思う…という。「温かい経済」」と言ったらいいのかな。ちん餅、いいですね！