参加者
熊澤祥吉、由井英、石垣麻衣子、内山結葉
今日の話題
・広報(誰にどうやってこの会議を周知するか)
・私たちの目的
・諏訪円卓会議が若者の学びの場になるためにはどうすればよいか
・資金繰り
この日も諏訪円卓会議の一回目の開催に向けて、企画メンバーが集まりました。今回の話し合いの中で印象に残ったのは、私たちが諏訪円卓会議の目的についてみんなで再び確認し合った場面です。
話の起点は麻衣子さんが抱える違和感でした。
麻衣子「身近な人にこの会議を説明しようとするときに、諏訪円卓会議が他の会議とどう違うのか上手く説明ができない自分がいるんですよね。恐らくそれは諏訪円卓会議の目指す方向が分かっていないからだと思うんです。例えば、北海道に行きたいって思ったら北海道に行くための情報を集めて行動するから北海道に辿り付ける。北海道に行こうと確かに思っていたら九州に行くことはない。諏訪円卓会議が向かう方向が自分に落とし込めておらず、ついていけていない感覚があるのだと思います。」
麻衣子さんなりの素直な不安であるとともに、諏訪円卓会議に自分がどのように関わり仕事をしていけば良いのかわからず不安に思っていた私にも通ずる悩みでした。
そんな私の心の靄に光が差し込むきっかけになったのは由井さんからのこんな一言です。
由井「私たちが行く場所が北海道なのかどうかも今は誰も分からないし、北海道に行こうと思っていたら九州に着いていたなんてこともある。だけどそれでいい。」
この発言に私はハッとすると同時にクスリと笑ってしまいました。北海道に行こうと思ってモフモフの上着を着て歩いていたら、気がついたら九州で汗だくになっているなんて、そんなおかしなことがあるだろうかと。
私たちが始める諏訪円卓会議に完成形はなく、だからこそ自分たちが目指す方向や具体的にどんなアクションを起こしていくのかがわからなくなることが多々あります。しかし、今、ここに、諏訪で長く暮らして諏訪のことをよく知る人、諏訪のことを書いた人、諏訪で映画を撮った人、諏訪に移住して新たな関係性を築いている人、県外の大学を卒業し諏訪に還ってきた人という異色のメンバーが集い、一緒に話していることを誰が想像できたでしょうか。諏訪円卓会議に完成形はないため不安がつきまとうけれど、その不安ごとまるっと抱えながらゆっくりと時間をかけて全員で着地点を踏んでいく。きっとそれが諏訪円卓会議の特徴になるのだと思います。そして、なぜかそれが出来そうな気がしてくるのは諏訪の風土を大切にしたいと思っている人が集まっているからだと私は考えたいです。
二か月後、第一回目の諏訪円卓会議でどんなことが起きるのか、そこからどんな関係性が築かれていくのかを全員が楽しみにしています。
【2025年5月17日】 追記
諏訪円卓会議への想いや望みを話し合った結果、この集いの名前を「諏訪円卓会議」から「諏訪のたねプロジェクト」に変更します。諏訪にある“たね”をそれぞれの人が思い思いに育んでいく。ネーミングの変更という予想外のことが起きるこのプロジェクトからどんなつながりが生まれるのか、どんな言葉が生まれるのか、そもそもこの諏訪にはどんな“たね”があるのか、みんなで一緒に見つけて行けたら嬉しいです。
諏訪のたねプロジェクト
・・・第一回 諏訪のたねプロジェクト・・・
2025年7月19日(土)
鼎談:伊藤豊雄、藤森照信、小倉美惠子
場所:マリオローヤル会館