「最上川」が町の真ん中を流れる山形県白鷹町。そこに暮らす本木勝利さんから「NHK新日本紀行」の取材を受けていた旨の手紙が届いた。
本木さんは約60年前、わが村に東急田園都市線の沿線開発の労働者として出稼ぎにやって来ていた。幼女の私は萱葺屋根の家に暮らしていたが、もちろん互いに知る由もない。このニアミスがご縁となって、60年後に本木さんに出会うこととなった。
本木さんは出稼ぎ先に8ミリカメラと一眼レフカメラを持ち込み、厳しい労働の合間に記録をしていた。それが60年ぶりに『出稼ぎの時代から』として映画化され、地方の時代映像祭で奨励賞を受賞した。
本木さんは、首都圏が豊かになる土台を作ってくれたが、故郷の山形はといえば人口減、減反、クマをはじめ野生生物の生活域への出没、気候変動による猛暑、渇水…などで苦労の連続だ。それでも本木さんは、「最上川」を愛し、敬いお百姓を続けている。
「最上川 NHK新日本紀行」
BSプレミアム4K 8月4日(月)午後9:00~9:59
BS NHK 8月5日(火)午後8:00~9:00
BSプレミアム4K 8月10日(日)午前6:00~6:59
https://www.nhk.jp/p/fudoki/ts/X8R36PYLX3/episode/te/Z1WKXRYP5Z/