今日の畑は、先月よりすっきりしていた。その理由はひとつに、草刈りが丁寧にされているからである。(もちろん由井さんがこの夏何度も草刈りをされているそうだ。)
しかしもうひとつ考えられる理由は、それぞれの畝を見て歩くとわかる。ところどころ葉が黄色く元気のなさそうな様子の野菜も見受けられるのだ。今年は、何故だか上手くいかないそうだった。これまでと同じやり方でも、突然畑からの反応が変わる。常によくなるばかりではないのが、畑であった。
私たちの畝はどうなっているだろうか。期待と不安を織り交ぜながら・・・。お!?何かこんもり緑が見える!これは、大きく成長し茂っていた大豆である。嬉しい。
マメ科の植物は、地力の有無に左右されにくいという話を思い出す。
葉は虫に食べられながらも、ピンク~紫色の小さな花をいくつか咲かせている。順調だと思いたい。(ここから鞘をつけるかどうか、もう一試練待っているのだが・・・)
先月苗を定植したピーマンやつるむらさき、バジルもゆっくりであるが順調だ。
オクラは先月から本葉が少し増えたくらいで、もうひと踏ん張りというところ。
たくさん植えたフックラは全滅し、トマトも枯れてしまった。
カレンデュラとレモンマリーゴールドは、面影すら分からない。
今年はトマトが不調だと聞いた。何がダメなの!?とトマトに聞きたいが、植物の発している信号に人間がもう少し耳を傾けてケアしていかないと良い反応は示してもらえないらしい。
この一進一退の畑の様子にはだんだんと慣れてきた。これも楽しみの一つだ。
そして、今日はにんじんを播種した。
私は動画撮影に夢中になっていたので、他のみんなの感想を楽しみにしたい。
この畑の面白いところは、肉眼で見ると立体感のある緑の様子が映るのに、写真に収めるとその緑の豊かさが分からなくなってしまうのだ。
写真を見返して、どこの何の写真で、どのような音がするのか、匂いがするのかが分かるのは自分だけ。残したい記録は自分でおさめるようになった。
本日より、「汁講」が始まる。
毎回作る人を変えて、誰かの「汁」を囲んで、ご飯を食べる。地域の味や家の味はお汁に出るから、汁をメインにして食を作るのだ。
今日は、昆布とかつおの出汁に、トウモロコシのすりおろしをいれた「すり流し」をいただいた。
繊細な出汁の味に、驚きながら旬の味をいただいた。
他にも桃の寒天を作ったり、2ヶ月前につけた梅シロップを飲み比べた
だんだんと、食べることと作ることに敏感になっていけるような予感がする。
細くも長く続いていくような食と農の関係を、目指そう。
松田 理沙