私記

ご来場者の感想|諏訪映画会 2022.08.27

古文書・映像

ものがたりをめぐる物語 感想 映画会 諏訪

「ものがたりをめぐる物語」はどのような映画ですか、というご質問に私自身が言葉に詰まってしまうことがありますが、この映画の感想を書くことも決して簡単ではなく、むしろかなり困ってしまうのではないでしょうか。それでもおよそ150名の方々がアンケートにお答えくださったのはとても嬉しいことでした。全て読ませて頂きました。

 

映像や音響効果をとても印象深く受け留めた方々がいる一方で、テーマに関しては難解で、理解できない部分があったというのがおよその皆さんの共通した感想だったと思います。

 

その中から私がユニークだなと思った感想をいくつかご紹介したいと思います。(本文から抜粋し、一部加筆、編集をしているところがあります。)

 

 

"この暗闇を持って帰りたい”と思えるほどの根源的な考察に胸を震わされました。古くから縄文文化が栄え、山信仰があるこの八ヶ岳周辺から湧き出すエネルギーのようなものの正体は大蛇だったのかと熱く感じ入りました。

20代|山梨県韮崎市在住

 

 

介護で一日追われている中、どうしても出席したく娘に留守を頼んで(本当は二人で来たかったのですが)一人で参りました。上映中、大粒の涙がぽろぽろと流れ続き、心が穏やかになりました。

70代以上|長野県諏訪市在住

 

 

とても神秘的な映画でした。来てよかったです。なぜか導かれてこの映画はぜひとも観たかったのです。ありがとうございました。

50代|長野県諏訪市在住

 

 

すでに故人となられた藤森栄一先生、青木正博先生の思いを、お声を、再び聞いたような気がします。シューベルトのピアノ曲の解釈も今日の私の心の中で少し変わりました。

70代以上|長野県諏訪市在住

 

 

前編中、映像を見ていて胸が何とも言えない哀しい気持ちになったのは、哲学者の内山さんの"哀しさの舞台”というコメントを読み、その通りだと感じたからでしょう。人は風土に耳を傾け、風土を壊すことはないでしょう。そう信じます。

60代|長野県諏訪市在住

 

 

大変考えさせられるテーマでした。常に自然への畏敬の念を持っている文化は素晴らしいと思います。若い頃は外国文学に憧れを持ち、夢中になりました。西洋の「人を愛する文化(愛情表現の豊かさ)」も大切だと思っています。

70代以上|長野県諏訪市在住

 

 

記録映画でもなく、学校の教材映画でもなく、自然映画でもない。何に映画かわからない。

70代以上|長野県諏訪市在住

 

 

時間と空間と、太古からの人々の想念と、様々な軸をまたいで、掘り下げ繋がれた壮大な映画でした。一度観ただけでは、頭が追いつけない部分もあったので、又の機会があればぜひ観たいと思いました。最後の方で、橋をかけてにっこりとお話をされた陸前高田のおじいさんの心の強さ、優しさに心を打たれました。また、ラストの太陽柱の映像が素晴らしく、印象的でした。

60代|長野県諏訪市在住

 

 

 

▶︎映画は下記のタイトルをクリックすることでご覧になれます。

ものがたりをめぐる物語 前編「地下の国へ」2022年完成作品 61分

ものがたりをめぐる物語 後編「再び地上へ」2022年完成作品 61分

2022/10/07 (最終更新:2022/10/09)

由井 英さんの投稿