【Live配信】土曜日の会 第２話「人間は生きものであり、自然の中にある」

第2回の見逃し配信の最終日に、滑り込みで視聴させていただきました。聴き手と話し手が隔てのない近しい距離感・関係性の中で、耳を傾け合い、語り合う場の力でしょうか、文字で読むとはまた異なる、特別な手触りのある、祈りのような言葉として心に響きました。大きな軸を示していただいて、今後のささやかな取り組みの参考にもなり、感謝しております。
以下は些末なことですが、配信の技術面で、高画質の映像を配信されているために、一般的なスマホやタブレットでは、メモリが足りなくなり、音声がとぎれとぎれになってしまうようでした。映像を軽めにしていただくと、音声が途切れにくくなるのではと思いました。

中村先生のお話はご自身の長年の研究と磨かれた知見によるもので説得力があった。人に正論を押しつけるのではなく、自分の中に確たる軸をみつけること。
人間は多様な生命の中の1つなのだということ。アリの生命と人間の生命はそれぞれに四十億年の歴史を持っていて、そこに優劣はないということ。
マルかバツかではない価値観、正論は押し付けない、との先生のお話であったが、何よりもその先生の溌剌とした佇まいに生きることへの肯定を得た。

そして、今回見逃し配信での参加であったからこそ客観的俯瞰的に見ることができた部分があった。　　

それはこの土曜日の会、そのものがいのちの多様性の体現であり、そこから生み出された豊かさであるということだ。

真摯に問いを投げかけ、想いを述べる参加者の方々はそれぞれの人生や繋がりの中での紛れもない真実を持っていて、それに先生のお話が呼応することでより一層の厚みと深さを増す。

また同時に参加者の皆さんからの問いに触発され、聞いている私にも新たな思考が巡り始める。

中村先生がおっしゃっていたように、「物」ではない、「人」なのだ。人と人との関係の中で進化が生まれるのだ。

若い人達の生きづらさについては、簡単に答えは出ないのかもしれない。

ただ、こうしてまずはこの場所から丁寧に真摯に人と人が繋がっていくこと、想いや思考を紡いでいくこと、それが結果ではなくとも過程として、生きることへの肯定に結びつくものであるようにと願う。

自分の置かれた「場」で自分らしく「在る」ことで、誰かの生の肯定になるように。

そんな祈りをまた明日への糧として。

Live配信で参加しました。配信ありがとうございました。

「多様性を語る時は中から目線で」
その言葉を聞いて、普段、弱肉強食社会のピラミッド型の説明図の最頂部にヒトが居て、そこから周囲を眺めているような感覚が自分の中の割と広い部分で存在している事に気がついた。確かに。上から他を俯瞰しているような。でも、それと同時に、「中から目線はどうやって獲得すべきなのだろう」という疑問が浮かびます。

今、この場所で学習するように、人間の獲得した技術である言葉や文字。それを使って感覚を共有する行為は、新しい価値を理解し、別の人の立場になって考えることができるとても貴重で素晴らしい能力と思える反面、自分と自分以外のものを区別する強い感覚も獲得してしまった感じがして、頭では立場を理解する事ができ、大切な捉え方だとわかっているが、どうしても入れない感じがして困った自分がいる。

生命誌の扇形に広がるグラデーションをもう一度見る。40億年かけて生きてきた昆虫や植物や動物たちの物語の片隅で、一生懸命生きているちっぽけなヒトの占める面積たるや。自分もその一人なんだなあと。
まずは、その実感を大切にしていきたいと感じました。

「忙という字は、心を亡くすと書く」
その言葉を聞いて、早送りのようなこの世の中で、自然破壊や、戦争がヒトの内側にも影響していて、その事に疑問や気付きを感じ、もっとゆっくりと、時間を掛けて取り組もうとしている動きに導かれて、今回の話に出会えたと感じています。

「戦争する相手はいない」
永い縄文時代が、稲作という名前の権力が紡がれる時期を同じくして終焉し、生活が急速に変容するスピードは拍車をかけていると思っており、権力によって戦いは生まれてしまったが、経済や宗教や文化が育まれた面もあると感じていました。権力の捉え方、使い方をもっと歴史から学び直す必要があるように感じました。

少なくとも、これだけ沢山の人間が居て、いろいろな物事を観ているはずなのに、新しい建物が建つと以前その場所が何だったのか思い出せないような生き方は改めて、無くなりそうなもので、忘れられそうなものの中で大切だと感じる事には興味関心を示し、自分なりの多様性への貢献と捉えて生きていきたいと思いました。

見逃し配信で視聴しました。素晴らしいお話を伺うことができました。すべての生き物のなかに40億年の時間があること。私たち生き物のなかの私。複雑さをとりこみながら生きるということ。グレーばかり。〇×ではない……等々。お話の内容もですが、先生のお人柄、おおらかさのようなものにも非常に感銘を受けました。このような貴重なお話を伺える機会を設けてくださりありがとうございました。

飯島さん

今回から初めての試みになります。喜んでいただければ嬉しいです。