夏の暑さがようやく和らいで、畑も緑のわちゃわちゃとした雰囲気から、落ち着いた印象に変化してきました。
豆の餡-ずんだあん
6月、土手を上がったすぐ上のスペースに、皆で大豆・青豆・黒豆を植えました。大豆は昨年この畑で採れたもの。2回目の種まきです。それから4か月、着々と芽を出して成長する大豆と、不調の青豆・黒豆。今年は、大豆のみが生き残りそうな予感です。2年目だからか、豆自体がより畑に馴染んでいるということもあるのかもしれません。今月は、ふっくらとした実を携えた枝豆を一部収穫して、「ずんだあん」として食べてみたいと思います。
「ずんだ」と聞くと、小中学生の頃、実家の近くにあるパン屋さんの「ずんだパン」をよく食べていたことを思い出します。生地に練り込まれた枝豆と、中に入った甘いずんだあん。何度も食べているうちに、不思議とくせになる味わいの虜になっていました。
早速収穫した枝豆を茹で、さやから豆を取り出します。豆をつぶして、砂糖と少々の塩と混ぜ合わせれば完成。白玉と一緒にいただきます。今まで食べてきたものよりも、豆の味がしっかり残ってとっても美味しい!何よりも簡単で、水の代わりに豆乳を使った白玉ともよく合います。 豆には本当にいろいろな顔があるんですね。
「一枚の畑」味噌
一方こちらは、昨年採れた大豆からできた味噌を使って汁講を。 今回は豚汁です。
夏の暑さに負けないよう涼しい蔵の中に移動したり…完成するかどきどきの味噌でしたが、どの味噌も美味しく仕上がりました。大豆×米麹・青豆×玄米麹・黒豆×麦麹の3種の味噌。少し独特で癖になる青豆味噌、とっても濃厚で味の濃い黒豆味噌、どちらも美味しかったですが、やはり最初の汁講には一枚の畑産大豆味噌を使います。私たちの口には一番身近で落ち着く味のする大豆味噌は市販のものよりもやさしい塩味で、多めに鍋の中に投入。大根・人参・さつまいも・ごぼうなどの根菜と絡んで、とても良い香りが立ちのぼりました。
そして今回はもう一つ、畑でとれたひもとうがらしも豚汁の中に。前回は焼き浸しにして食べましたが、汁にいれてもとても美味しかったです。汁以外にも、畑で採れたししとうの青椒肉絲や、由井さんのグリンピースと由井さんのお母さんが作ったとうもろこしを使ったご飯を小倉さんが用意してくださいました。それぞれにものがたりがある料理たち。ごちそうさまでした!
中村日南

時を旅する 多摩丘陵 明治元年~|土曜日の会 第6話
3
ものがたりをめぐる物語