7月のイギリスは、30度を越える日が何週間も続く猛暑に見舞われました。最高気温が36度に達した時は、エアコン完備が無い私の働く保育園もお休みになるほどでした。(喜ぶ暇もなく、私たちは自宅でオンラインコースの課題が与えられたのですが。)
イギリスに住む人たちにとっては異常な暑さも、私のアロットメントの野菜や果物たちにとってはうれしい限りで、この数週間でぐんぐん成長していきました。
トマトは水をやると、トマトのにおいがふわーっと匂ってきます。何となく「ありがとう」と言われている気持ちで嬉しくなります。随分生い茂ってきた枝を少しずつ取り除いたり、支え棒の紐を付け足したり、わからないことは色々と調べて少しずつですが新しい知識を学んでいます。
バターナットスクウォッシュは、黄色い花を次々と咲かせて、いくつか実も大きく成長し始めました。黄色い花も咲いた後にポキっと折れて落ちてしまうのがあり心配したのですが、実をつけるのは雌花、落ちてしまうのは雄花、花に雄雌があるのも知らなかった私は目からうろこでした。
リンゴの木のリンゴはどんどん赤くなり、行く度に地面に沢山落ちています。枝にあるのはまだ少し青いし、まだどのタイミングで採っていいのか試行錯誤です。落ちているリンゴは虫食いや、取りがつついた後、それに大きな歯形で動物にかじられたものまであります。この辺はキツネが沢山いるので、キツネの歯形なのかしら・・
昨日草むしりをしていたら、バッタが跳ねる音、虫が鳴く声が聞こえました。枯れた雑草には蜘蛛の巣があって、アリが住んでいる場所もあり、彼らの住処を壊してはいけないのかもしれない‥という気持ちになります。なので、草を刈るのは毎回少しずつ、です。
ラズベリーの木の扱い方も最近インターネットで学びました。一度実を付けてから枯れてしまった枝は、根元からチョキンと切っておくと、来年新しい芽が生えてくるそうで、今年実を付けなかった枯れ枝は2年ごとに実を付けるのでそのままにしておくそうです。
子供たちも夫も、「お母さんの趣味」としてあまり付き合ってくれないのですが、逆に私は一人で静かに作業できるので良いかもしれません。でも子供たちには興味を持ってほしいので、収穫する機会を作ろうとひそかに思っています。育てるのは興味なくても、収穫だったら手伝ってくれるかしら。
ここ1か月の出会いと言えば、もう一つ管理の行き届いた畑でせっせと働いていたイタリア人夫婦。二人は農家出身だそうで、トマトにイチゴ、ズッキーニなどがちゃんときれいに育てられています。
もう一つの出会いは、このアロットメントで何度も見かける猫です。以前、娘が水やりに付き合ってくれた時にもいたのですが、その猫は常連さんのようで、行く度に見かけるようになりました。私が近づくと逃げてしまいますが、そのうち友達になれるでしょうか。

時を旅する 多摩丘陵 明治元年~|土曜日の会 第6話
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ものがたりをめぐる物語