2026/01/16(金) 諏訪のたねプロジェクト 企画会議
<参加者>
熊澤祥吉、小倉美惠子、由井英、河西裕一、石垣麻衣子、小山健介、内山結葉
2025年の夏、私たちは、諏訪に集い対話する場を開きました。しかし、今後はどのような活動を行うのか、同様のイベントを続けていくのかという問いに対しては確かな答えが無い状態でした。昨年行ったような大きな対話イベントは、準備や運営の労力が大き過ぎ、私たちの身の丈には合わず、継続していくのは困難だという感触がメンバーの一人ひとりにあったからです。こうした感覚を踏まえて、この日は「今後たねプロとしてどのような活動を諏訪の地で行うか」を話し合いました。
まず始めに出た案は、諏訪で田んぼの活動をすることです。自宅で自然農の畑に挑戦している私(内山)が近所の方から「一緒に田んぼをやらないか」と持ちかけられ、田んぼを始めることになったことがきっかけです。みんなで、田植えをしたり、育つ稲や田んぼの生きものを観察したり、稲刈りをしたり、お米を味わったりと、様々な活動ができると思いました。しかし、そのためには、近所の方との関係を予めしっかりと築いていくことが必要だという結論に至りました。ひとまず、田んぼの案は温めておくことに。
私たちだからこそできることは何だろう。たねプロだからこそできる活動はなんだろう。議論は振り出しに戻りました。悩みあぐねる私たちに一筋の光をもたらしたのは、たねプロを撮影の面から支えてくださっている河西さんのアイデアでした。
河西「『諏訪式。』の映像版をつくればいいんですよ。」
すぱっと放たれたその言葉に、目が見開かれ、気持ちが高ぶりました。「その手があったか!やってみたい!」と自然と思ったのです。私たちは、生まれも育ちも年齢も全く違います。しかし、全員が、なぜか、どこかで、『諏訪式。』に出会い、読んで、ここに集っています。一人ひとりに『諏訪式。』を読んで育んだ心と思考があるのだから、そこにそれぞれの想いを加えて、諏訪にいる人々に出会い、お話を聞き、映像に残していく。つまり、諏訪の人々の声や姿を残すインタビュー集をつくることができるのではないかと思うのです。私たちが現場に足を運べば、言葉では伝えられない諏訪の人々が持つ技や諏訪の人々が織りなす風景を映像で残すこともできるかもしれません。そして、インタビュー集ができたら、またみんなで集まって、観る。ただ観て終わりではなく、諏訪の魅力を再発見して、考えたことを伝え合って、実際に諏訪を一緒に歩いてみる・学んでみる・食べてみる「場」をつくることにも挑戦していきたいと考えています。
それでは、私は誰に出会いに行こう。どんな視点から話を切り出せばよいだろうか。「場」をつくることに私はどう関われるだろうか。そんなことを考えているうちに、もう一度『諏訪式。』を読み返したくなってきました。
今後のたねプロは、諏訪を訪ね歩くインタビュー集をつくることを主軸として活動していく運びとなりました。身の丈に合う小さな規模で、それでも工夫を凝らして、つくりあげていきたいと思います。
内山結葉
(写真:河西 裕一)

“建てもの” の 向こう側には 諏訪 がある
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ものがたりをめぐる物語